MODx,TYPO3への流れ・・・

Author: syunsai | 2008年5月20日(火曜日)

これまでCMSは「ポータル系」と呼ばれる、たくさんのモジュールを駆使して機能性の高いサイトを構築するソフトとして広く利用されてきました。モジュールのブロックをページ内に配置することで、ポータル系サイトの更新性を高め、ページごとのデザイン性やサイト全体の構成などを、いちいち気にせずに気軽に構築することが可能となっていました。しかし、これはひとつのサイトの構成であって、実は一般のホームページとは呼べない構成です。

例えば会社案内的なホームページがおそらくホームページ全体の相当のパーセンテージを占めると思いますが、そのようなホームページにフォーラムがあったり掲示板が必要だったり、写真のアルバムが必要だったりするわけではありません。基本的には一度作成したページは、しばらくは固定的に表示されていてかまわないわけで、トップページが頻繁に更新される必要もありません。簡単に言えば、多くのホームページは静的なページであって、ホームページ作成ソフトで作られているわけです。

これまでポータル系サイト構築のCMSが主流だったのですが、最近はブログの側からホームページ機能を強化してきたWordPressがあり、一方、あたかもDreamweaverなどのホームページ作成ソフトをWEBブラウザから実現しようという感じのMODxやTYPO3のようなCMSも広く利用され始めているようです。これらのソフトはCMSとしては比較的後発の形態で、モジュールなどを組み合わせてサイトを構築するというよりは、通常のホームページ作成に形態が近く、これらをWEB上で効率よく管理しようという考えに近いと思います。
ローカルでDreamweaverを使ってホームページを作るほうが、明らかに製作機能としては高いし、なぜブラウザを利用してしかもDreamweaverにかなり劣る機能を使って、ホームページを作らなければいけないのかと考えると少し変な気がしますが、サイト全体の構築を考えた場合には、必ずしもローカルの作業のほうが便利とばかりはいえなくなってしまいます。

例えば、Dreamweaverを使ってホームページを作るといっても最終的に管理できるのはひとつのPC(あるいは一箇所)にすぎません。大きなサイトを分業で製作したとしても、サイト全体をツリー構造で管理するためには、一箇所のパソコンにデータを集約しなくてはいけません。大きなサイトの場合には、細分化されたディレクトリを分業形態で担当することになるのは当然ですが、そのディレクトリ事態はトップのツリーから派生したものです。サイト全体の構造はトップの構造からの派生という状態は誰か、あるいはどこかで把握されていなければいけません。

さて、そう考えてみると、CMSの場合はどうでしょうか?
CMSを利用する場合は、管理権限さえあれば誰もが自分のパソコンから自由にサイトにアクセスして、自分の担当のページを作成することができます。通常のコンテンツを作ることも、また、モジュールとして問い合わせやニュース機能なども持っていればそれらも活用し、必要に応じて少ない労力でサイトを更新することができます。スキルの高さや担当部署による使い分けや権利権限の使い分けなども可能で、多様なサイト構築が可能になります。
しかも、CMSはサイトにひとつしか設置できないわけではありません。例えば、ツリー構造のトップでは本社がひとつのCMSを利用し、リンクさせた社内の部署や支店ごとに、複数のCMSを利用してサイトを構築すれば、本社からのコントロール下ではあっても、分散したCMSの中では自由にサイトを構築することが可能となるでしょう。

話は長くなりましたが、ここで紹介しているCMSはこれまで主流であったポータル系ではなく、「コンテンツ作成型CMS」というようなもので、確かに今後需要を増していくに違いありません。なにぶん、まだまだ日本語の情報が少なく、誰もが簡単に導入できる状況ではないというのも確かですが、マニュアル本の発売などで一般の利用者が徐々に増えていくことで、企業などの利用も広まり、ネット上に関連情報が充実していくことでしょう。
こうして、一般的にCMSと呼ばれる側のソフトが多様化し、また、(CMSのひとつではありますが)Blogの側からも多様なソフトが生まれることで、幅広いサイト構築が可能になり、ユーザーの選択肢がますます広がっていくと思います。




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